進歩するBluetooth
進歩するBluetooth
1.Bluetooth[ブルートゥース]とはBluetoothは、Ericsson社、IBM社、Intel社、Nokia社、東芝の5社が中心となり『Bluetooth SIG』という非営利、非公開の業界団体を立ち上げ、提唱している無線通信技術です。
2.Bluetooth[ブルートゥース]の特徴Bluetoothは、免許なしで自由に使用できる2.4GHz帯の電波を利用し産業科学医療用(ISM)帯で動作します。
2.4GHzの帯域の中に1MHzごとに79個のチャンネルを設定、周波数ホッピング方式(FHSS: Frequency Hopping Spread Spectrum)を採用することにより干渉する周波数を発生する機器が周囲に存在しても、その影響を極力少なくすることができます。
また同じ2.4GHz帯を使用する、無線LAN、コードレス電話、電子レンジ等の機器との間の干渉を軽減して、Bluetooth 通信が途切れにくくなる技術(AFH: Adaptive Frequency Hopping)を採用し、安定した通信を確保します。
3.Bluetooth[ブルートゥース]の規格について現在、市販されているBluetooth搭載機器の規格は、大半がVer2.1+EDRです。
Bluetoothには電波強度を規定したClass という概念があり Class1 100m、 Class2 10m、 Class3 1m とClassにより通信距離が異なります。また低消費電力および指向性がないことから障害物があっても通信することが可能です。
今後の方向性としては、「より高速化を追求したVer3.0」、「より低消費電力を追求したVer4.0」用途に応じて二極化するものと思われます。
4.Bluetooth[ブルートゥース]のプロファイルとはBluetoothには、さまざまな機器や使用方法をサポートするための『プロファイル』というものが用意されています。
シリアルケーブルの無線化としてSPP(シリアルポートプロファイル)という専用プロファイルが用意されており、シリアルケーブルをBluetoothモジュールに置き換えるだけで無線技術を容易に実現できます。
ユーザーはケーブルを使って通信しているのと同じような感覚で無線通信を利用することが可能です。